分析調査結果報告書の写真 Photo of analysis results report
採取した試料への異物混入に細心の注意を払いながら分析用試料を作成します。それぞれの分析試料のプロフィールと分析方法を指定した分析依頼書を添付して発送します。

分析方法は次の通りです。

規格番号 分析タイプ 主な使用機器 特徴
JIS A 1481-1定性(有無)分析実体顕微鏡
偏光顕微鏡
ISO 22262-1準拠
層別分析可能
分析者の力量依存度高い
JIS A 1481-2定性(有無)分析X線回折装置
位相差分散顕微鏡
日本独自の方法
分析者の力量依存度低い
JIS A 1481-3定量(含有率)分析X線回折装置-
JIS A 1481-4定量(含有率)分析実体顕微鏡
偏光顕微鏡
ISO 22262-2準拠
JIS A 1481-5定量(含有率)分析X線回折装置ISO 22262-3準拠
JIS A 1481-1を採用する分析者が最も多く、JIS A 1481-1、-2を併用する分析者もいます。

通常は国際標準準拠のJIS A 1481-1を指定しています。

法は定量(含有率)分析を求めていないため、JIS A 1481-3、-4、-5は指定しません。


JIS A 1481-1 アスベスト分析作業手順書は次の通りです。

1. 試料の受け取りと観察
・試料を受け取る
・肉眼で全体を観察し、色や材質を記録する

2. 試料の前処理
必要に応じて以下の処理を行う
・灰化(カイカ):485℃で10時間加熱し、有機繊維を除去
・酸処理:2mol/Lの塩酸で攪拌し、多くの成分を除去
・沈殿性および浮遊性:水中での沈降や浮遊により不要成分を除去

3. 実体顕微鏡による観察
・試料全体を実体顕微鏡で観察
・繊維の有無を確認し、ある場合は仮同定を行う
・層状の試料の場合、全ての層について観察する

4. プレパラートの作製
・観察された繊維について、偏光顕微鏡用のプレパラートを作製する

5. 偏光顕微鏡による同定
以下の6つの光学的特性を確認し、繊維を同定する
・形態
・色及び多色性
・複屈折
・消光角
・伸長の符号
・屈折率

6. アスベスト含有の判定
・観察結果に基づき、アスベストの含有の有無を判定する

7. 結果の報告
・分析結果をまとめ、報告書を作成する