防火地域・準防火地域の旭化成建材工業製の㋐50のALCには石綿含有耐火接着剤が付着しているかも
鉄骨に固定されたALCパネル。幅60cm、高さ300cmのALCパネルが横に連続して設置されている。
鉄骨に固定されたALCパネル。幅60cm、高さ300cmのALCパネルが横に連続して設置されている。梁の部分の拡大。
鉄骨に固定されたALCパネル。幅60cm、高さ300cmのALCパネルが横に連続して設置されている。ブロック状に分割して撤去している。

2025年7月11日に、旭化成建材工業(株)から同社の過去の耐火接着材に石綿が含まれていると発表がありました。

防火地域や準防火地域においてパネルとパネルの隙間に入れる耐火接着材に石綿が含まれていたとのこと。

ALCは「ゼロアスベスト建材」ですので、これまでは、仕上塗材や塗装が施工されていないALCは石綿非含有と判断できました。

しかし、これからは、ALCに付着しているかも知れない旭化成建材工業(株)の石綿含有耐火接着材について、

施工年、防火地域、厚さ、接着剤使用有無、メーカー、分析等で判断が必要になります。

ALC(発泡気泡コンクリート)は1920年代スウェーデン発祥の建材「シポレックス」で、
国内では、ヘーベルで有名な旭化成建材工業(株)クリオン(株)ケイミューシポレックス(株)が生産しています。
世界ではヨーロッパ、アメリカ、 中国に大規模メーカーが存在します。

使用場所や目的によって、石綿含有が疑われる仕上塗材や塗装やアスファルト防水が施されていることがあります。

詳細はこちらをご覧ください

厚生労働省 

過去に製造販売されていた製品の一部に石綿の含有が確認された事案について(注意喚起)令和7年7月11日基安化発0711第1号
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/hourei/dl/250801-01.pdf

旭化成建材工業(株)

過去の弊社製品耐火認定における副構成材料の石綿含有について 2025年7月11日
https://www.asahikasei-kenzai.com/news/pdf/20250711_release.pdf

石綿含有の副構成材料(耐火接着剤)に関する補足情報 2025年8月4日
https://www.asahikasei-kenzai.com/news/pdf/20250804_release.pdf