解体工事の場合は、石綿と同じように石とレンガと杭の有無も調査しておくと安心です。
なぜなら、地中埋設物の処理に工期と多額の費用追加が必要な場合があるからです。
地中の石・レンガ・杭の処理
①地中探索と除去 隣家のライフラインや排水設備を破壊しないように、指定の深さまで掘削します。
杭は抜いたり、ご指定の深さでカットします。
②小割・分別 現場で砕いて、付着物を除去します。
③運搬 石やレンガやコンクリートは比重が大きく割高です。
④処分 レンガと大きな石の処理費用は割高です。

1.基礎の下からコンクリート製の杭が出て来ました。
周囲の敷地や道路を崩さないように、除去する必要があります。
設計変更や杭抜き専門の業者への依頼を検討されることになり、
埋め戻して解体工事完了となりました。
杭の状況確認ための地中探索の工期と費用を追加して頂きました。

2.基礎の下から大量の大きな石が出てきました。
新築工事で杭を打つため、敷地全体を掘り起こしたところ、
全体に自然石や石の角柱などが埋まっていました。
その除去作業に3週間の工期と費用を追加して頂きました。

3.敷地全体から大量のレンガが出てきました。
さらに、コンクリート製の水槽のような工作物が
隣地境界線をまたいで埋まっていました。
お施主様のお父様によると、一帯は繊維工場の跡地で、
レンガが埋まっていることはご存知だったそうです。
レンガと水槽のような工作物の除去に工期と費用を追加して頂きました。