解体予定の築55年の鉄骨造3階建てマンションの石綿事前調査の目視調査です。2~3DKが12部屋あり、オーナーがお住まいの2部屋以外は空室です。預かった鍵で3階の空室の玄関扉を開けると、呼吸するのがつらいほどの悪臭に、一刻も早くこの部屋から出たいと思いました。奥のベランダに面する部屋のキャット・タワーの箱の中からねこがこちらの様子をうかがっています。ねこは少し開いた窓から出入りできます。前の住人が地域猫(街ねこ)のお世話をされていたそうです。残置物(退去後も建物や敷地に残した家財)も多く、忍耐力と時間を要す調査になりました。結局、解体工事の準備作業の残置物撤去後に再確認しました。書面調査やヒアリングによる情報に基づく調査計画があれば、もっと時間と費用を抑えた合理的な調査ができたと思います。